ウィザードリィ外伝II ~古代皇帝の呪い~
ウィザードリィ外伝II ~古代皇帝の呪い~
アスキーがGBで展開した”ASCII-Wiz(国産Wiz)”シリーズの第2弾。シナリオクリア後の戦闘難易度のインフレなど、その後の国産wizの方向性を形作った。
販売:アスキー / 開発:ゲームスタジオ 1992.12.26
wizerdry シリーズ
[ GB ] 外伝I 外伝II 外伝III [ WS ] #1
[ PCE ] 1・2 [ SS ] LS リルガミンサーガ VI-VII
モンスター
モンスター原画は外伝1に続いて「池上明子」、予算の都合で新規イラストが少ないということらしい。
ベニー松山 LOG引用 //モンスターデザインの池上明子氏に発注するグラフィック数を、ギャラ削減のためにできる限り前作を流用する形で切り詰めろという方針が示された。
ここでしばらく渾身の綱引きを行なったのだが(もちろんすべて新作が当たり前だと俺は思っていた)、
最後には「それなら不確定グラフィックをなしにする」という驚天動地の提案が飛び出し、俺は仕方なく冒険者タイプや定番モンスターの流用を呑むことになった。
比較的好評だった巨人や竜の同グラフィックのゾンビバージョンは、じつはこうしたグラフィック不足を何とか補おうとした苦肉の策であった。//
上記の引用からだと新規描き起こしを削って予算を抑えた、ということだがIとIIで同じモンスター(サイデル・フラック)を描き直しているものがあることも確かだ…。
I時点のものよりもカッコよくなっている。またドット絵に関してもより巧みに落とし込んでいるように思う。
グレーターデーモン


サイデル


フラック


サッキュバス


ストーリー
砂漠のオアシスに作られた城砦都市アルマール。
ここは貿易商人達が東方と西方を行き交う際の中継点として大いに賑わっていた。
領主ウディーンの代にアルマール近郊で古代遺跡が見つかり、ウディーンは退屈しのぎ、とばかりに
この遺跡の発掘作業を行った。それが災いを招くとも知らずに…。
ある日発掘作業中に大規模な落盤が発生し、多くの作業員が命を落とした。
そして落盤と同時に遺跡から地下迷宮の入り口と、古代の文字でメッセージの書かれた金属板が見つかった。
その金属板には遅すぎた警告が書かれていた。
『最後の皇帝にして、闇と結びし邪悪なる妖術師、ハルギスここに眠る。墓所の封印に触れる事なかれ』
ハルギスの呪いはアルマールを覆い、災厄となって人々を襲い始める。
落盤で命を落とした死者達の躯がひとりでに起き上がり地下迷宮に消え、墓所からは煙が立ちこめ都市は荒廃していった。
ついにはウディーンの愛娘マナヤにまで呪いが及び、視覚、聴覚、言葉を失ってしまう。
ウディーンはこの事態を重く見てハルギス討伐隊を組織しようとするも、士気の低下した兵士たちは迷宮に入ることを拒否。
やむなく町中にハルギス討伐のお触れを出し、やがて町には「冒険者」が集まるようになった…。